2007/08/06  「上棟」

 

8月6日(月) 最高気温33度の猛暑の中
建て方が行われました。
再三お話しているように前面道路が狭いので
当然クレーンで材木など運べるはずもなく
手運びで上げていきます。
かなりの難工事が予想されましたが私が現場に
付いた2時頃には、ほとんど建ち上がっており
屋根の登り梁を掛けている最中でした。

20070807-2


10m近くでの作業です。
鳶の職人さんと大工さんが威勢の良い声を掛け合い
段々骨組みが出来上がっていく様を間近で見るのは
こちらもワクワクしてきます。
もう皆汗でシャツもグッショリです。一通り組みあがり
冷たい飲み物で一服した後は、下げ振りという垂直を確認する
工具を使って歪みを直しながら、仮筋交いで固定していきます。
『あと5厘(約1.5mm)こっちこれるか?』とこちらも
手際よく作業が進み4時頃には上棟式の準備が整いました。

建物には色々な構造があり、それぞれ魅力的な部分が
沢山ありますが、職人さんたちが手で運んで小さな部材を
組み上げていき、それを1mmの精度で水平垂直に建てていく
木造のすばらしさを改めて感じました。日本の大工さんの
技術は絶対残さなくてはいけません。

 

20070807-1


↑無事建て方が完了!

上棟式は四隅をお神酒、米、塩で清める程度の略式で
行い、簡単な宴席を設けさせてもらい職人さんたちの
労をねぎらいました。簡単に終わる予定でしたが
場所は下町、隣近所の方々も奉献酒を持参してくれて
皆参加の賑やかな楽しい祝宴となりました。
工務店の方も最近では、こんな風に近隣が参加するのは
珍しいと言っていましたが、これが下町の良い所。
こんな雰囲気(お互いを思いやる空気)が“向こう三軒両隣り”
というもう最近では耳慣れない言葉ですが、こんな言葉を
当然のように使っていたのでしょう。

鳶の親方の1本締めで中締めをして、工務店の監督さんと
2次会に行きました。
監督さんも建築が好きで『僕は白井晟一とルイスカーンを
尊敬しているんだ』といきなり建築家の話から始まり、
楽しい建築談義となりました。
大分お酒も入ったので実は話の内容を半分も覚えてません。
監督さんごめんなさい。m(。_。)m
これに懲りずにまたお付き合いしてください。

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